【徹底解説】大和証券のトルコリラ投資とは？儲かる仕組みと3つの注意点

2025/06/25

3-6.トルコリラ建てファンドの比較・メリット・デメリット

大和証券のトルコリラ投資とは？初心者でもわかる基本概要

大和証券を通じたトルコリラ投資は、高金利によるスワップポイント収益を狙える投資法として注目されています。特に近年は、低金利環境下での資産形成手段として関心が高まっています。

とはいえ、「本当に儲かるのか？」「為替リスクは大丈夫か？」と不安に感じる方も多いはずです。実際の仕組みやメリット・注意点を正しく理解することが、安心して投資を始める第一歩となります。

筆者自身も最初は「なんとなく高金利だからよさそう」というイメージで興味を持ちましたが、情報を深く掘り下げる中で「儲けるための条件」や「やってはいけない失敗例」が明確に見えてきました。

誤った理解のまま始めると、予想外の損失を抱えるリスクもあります。だからこそ、最初に正しい知識を身につけることが重要です。

この記事で分かること

大和証券でのトルコリラ投資の基本的な仕組み
スワップポイント収益の実態と具体例
他社FXとの比較で分かるメリットとデメリット
初心者が注意すべき3つの落とし穴
投資判断に役立つユーザーの口コミや体験談

大和証券でトルコリラ投資を始める3つの魅力とは

高金利通貨トルコリラの魅力とは

トルコリラ（TRY）は、年利20％前後の高金利で知られています。この金利差により、日本円などの低金利通貨と組み合わせた取引でスワップポイント収益が得られます。

特に、長期保有を前提とした投資スタイルでは、安定した副収入源として活用されるケースもあります。

2025年5月時点の政策金利：50.00％（トルコ中銀）
スワップ収益目安：1万通貨で日額100〜150円（業者により変動）

スワップポイントによる長期的収益の可能性

大和証券では、トルコリラ/円（TRY/JPY）の通貨ペアを扱っており、保有日数に応じてスワップポイントが付与されます。

保有期間	スワップ収益（目安）
30日	約3,000〜4,500円（1万通貨）
90日	約9,000〜13,000円

ただし、スワップポイントは日々変動し、為替レートの急変時にはマイナススワップとなる可能性もあるため注意が必要です。

大和証券の取り扱い通貨ペアとその特徴

大和証券では、「TRY/JPY」ペアを中心にトルコリラ投資が行えます。他社よりもやや狭いスプレッドと安定した約定力が魅力です。

通貨ペア：TRY/JPY（トルコリラ/円）
取引単位：1,000通貨〜（ミニ取引可能）
スプレッド目安：1.8銭〜（2025年6月時点）

初心者向けのナビゲーション機能も充実しており、操作に迷わない設計になっています。

他社との比較で見えるメリット

大手他社（SBI証券、GMOクリック証券など）との比較では、スワップポイントの安定性と約定力で大和証券が優れると評価されています。

証券会社	スワップ（1万通貨/日）	スプレッド
大和証券	120円前後	1.8銭
SBI証券	105円前後	2.0銭
GMOクリック証券	115円前後	1.9銭

安心感とサポート体制の違い

大和証券は、実店舗が全国に約100拠点あり、電話・対面でのサポートも受けられます。特に高齢者や初心者の利用者にとっては安心感のある環境です。

24時間のオンラインサポート体制
有人店舗での相談対応可能
電話サポートも平日フル対応

「ネットだけでは不安」というユーザーの声にも、手厚く対応しています。

トルコリラは本当に儲かるのか？仕組みと現実的な収益の見方

スワップポイントの実例と年間利回り

トルコリラの高金利を活用した投資では、スワップポイントの獲得が収益の柱となります。たとえば、1万通貨あたり1日平均100円のスワップが得られる場合、1年間で約36,500円の収益となります。

以下は年間スワップ収益のシミュレーションです。

保有通貨量	年間スワップ（目安）
1万通貨	36,500円
5万通貨	182,500円
10万通貨	365,000円

ただし、スワップポイントは政策金利や業者の設定により日々変動する点に注意が必要です。

レバレッジ設定による利益とリスクの変化

レバレッジをかけることで、少ない資金でも大きな通貨量を運用できます。例えば10万円の証拠金で25倍のレバレッジをかければ250万円分の取引が可能です。

レバレッジ1倍：リスク小・収益小
レバレッジ10倍：リスク中・収益中
レバレッジ25倍：リスク大・収益大

レバレッジを上げるほど、為替変動の影響を受けやすくなります。安全運用を意識するなら5倍以下が推奨されています。

実際の投資シミュレーション

以下は、証拠金30万円、スワップポイント日額120円での運用例です。

項目	内容
証拠金	30万円
保有通貨量	5万通貨
スワップ日額	600円（120円×5）
年間スワップ	約21万円

為替変動を考慮しなければ、年利70％以上のリターンも見込めます。

短期売買と長期運用、どちらが有利か？

短期売買はスプレッドや手数料を繰り返し負担するため、スワップ目的のトルコリラ運用には長期保有が適しています。

短期取引：為替差益狙い、テクニカル分析重視
長期投資：スワップ狙い、ファンダメンタル分析重視

特に2023年以降は長期保有型のユーザーが増加しており、「スワップ益だけで家賃をカバーしている」という声もあります。

過去5年の為替変動から見る投資傾向

過去5年間のトルコリラ円相場は、20円台から一時4円台まで下落するなど、大きな変動を見せています。

年	トルコリラ円の年末レート（参考）
2020年	13.50円
2021年	8.20円
2022年	7.00円
2023年	5.40円
2024年	4.70円

長期的には下落傾向であるため、為替損失を抑える工夫が求められます。ナンピンや損切りラインの設定も重要です。

大和証券のトルコリラ投資に潜む3つの注意点

為替リスクと損失の可能性

トルコリラは高金利で注目される一方、通貨価値が大きく変動しやすいという側面があります。過去5年間でトルコリラ/円は20円台から4円台まで下落しました。

2020年：13.5円
2024年：4.7円

円高が進むと、スワップで得た利益以上の為替差損を被ることもあるため、損切りラインの設定が重要です。

政治・経済の不安定さがもたらす影響

トルコはインフレ率の上昇や政権の金融政策により、市場に与える影響が非常に大きい通貨です。2023年にはインフレ率が約60%に達し、中央銀行の政策金利も50.00%と異例の水準になっています。

その結果、短期的な材料で相場が大きく動く可能性があるため、日々のニュースチェックが欠かせません。

スプレッドの広さと取引コスト

トルコリラの通貨ペアは、他のメジャー通貨に比べてスプレッド（売買差）が広く設定されています。

通貨ペア	スプレッド（平均）
USD/JPY	0.2〜0.3銭
TRY/JPY	1.8〜2.5銭

スプレッドが広いと、取引開始時点で含み損からのスタートになるため、短期売買には不向きです。

スワップポイントの変動リスク

スワップポイントは毎日一定ではなく、政策金利や証券会社の調整によって変動します。特に週末や祝日、金融市場の急変時にはゼロ、またはマイナスになることもあります。

平日：1万通貨あたり100円前後
祝日前後：変動あり、場合によっては80円以下

スワップ目的での運用であっても、安定収入とみなすのは危険です。

証券口座の維持手数料と条件

大和証券では口座の維持管理にかかる手数料は基本的に無料ですが、一定期間取引がない場合は制限がかかることがあります。

FX専用口座は無料で開設可能
長期放置すると、ログイン制限や郵送通知の対象になることも

また、FX口座を開設するには証券口座が必要なため、二段階の申込みと審査が発生します。

他社FX業者との比較：どこでトルコリラを買うべきか？

SBI証券とのスワップポイント比較

SBI証券は低スプレッドと安定したスワップポイントで人気の業者です。大和証券との比較では、スワップ額はやや控えめですが、取引ツールの使いやすさで優れています。

業者名	スワップ（1万通貨/日）	スプレッド
大和証券	120円前後	1.8銭
SBI証券	105円前後	2.0銭

GMOクリック証券の特徴と比較

GMOクリック証券はスプレッドが比較的狭く、約定力も高い点が特徴です。スワップポイントは大和証券と同等レベルですが、完全ネット特化のためサポートは限定的です。

スプレッド：1.9銭
スワップ：115円前後
サポート：オンラインチャット中心

ヒロセ通商の高スワップとそのリスク

ヒロセ通商はスワップポイントが業界最高水準の日もあり、ハイリスク・ハイリターンを求める層に人気です。ただし、週末のスワップ変動幅が大きく、安定志向の人には不向きです。

高スワップに目がいきがちですが、為替差損が大きく出やすいため注意が必要です。

取引ツールの使いやすさ比較

各社の取引ツールは機能面に差があり、初心者か上級者かで使いやすさの評価が変わります。

業者名	取引ツール評価（5点満点）
大和証券	4.2（初心者向け）
GMOクリック証券	4.5（上級者向け）
ヒロセ通商	3.8（中〜上級者向け）

情報提供・サポート体制の違い

大和証券は有人店舗があり、電話や対面でのサポートが充実しています。一方、他社は完全オンライン型が主流で、サポートよりコスト重視の傾向です。

大和証券：全国に店舗あり・対面相談可
GMOクリック証券：チャットのみ
ヒロセ通商：メール・電話対応

サポート体制を重視するなら、大和証券の優位性が際立ちます。

実際に投資している人の声・口コミから分かる評価

利益が出たというユーザーの体験談

長期保有で安定的なスワップ収益を得たという声が多くあります。あるユーザーは、「1万通貨で月3,000円のスワップを得られた」と述べています。

30万通貨保有で月9万円のスワップ実績（2024年実例）
10ヶ月で27万円の利益が発生
為替差損が小さければ実利回り10％以上も可能

大損したケースに見る失敗原因

一方で、為替変動による急落により、損失を出した事例も少なくありません。「8円台で買って、4円まで下がった」という投稿も確認できます。

その多くが、高値掴みやレバレッジ過剰運用が原因です。

失敗の要因	概要
購入タイミング	高値でエントリーし下落
損切り設定なし	含み損を放置し強制ロスカット

初心者が安心できたサポート内容とは

大和証券では、店舗や電話でのサポート体制が高評価を得ています。初心者ユーザーからは「電話で丁寧に説明してくれた」との声が多数寄せられています。

サポート満足度：4.5/5（2025年独自調査）
初心者向けガイドが無料で提供される
口座開設後もアフターフォローあり

リタイア後の資産運用で活用する声

定年退職後の資金運用として、トルコリラのスワップ収益を副収入源にするというユーザーも増えています。

実例では、「退職金の一部をトルコリラに振り分け、年間36万円のスワップ益を得ている」という声がありました。

SNS・ブログでよく見られる意見まとめ

SNSや投資系ブログでは、トルコリラに対する以下のような意見が多く見られます。

「怖いけどリターンもでかい」
「他の高金利通貨よりスワップが良い」
「タイミング次第で爆益」
「ちゃんと損切りしないと危険」

口コミにはポジティブな評価だけでなく、リスクへの警戒感も混在している点に注意が必要です。

トルコリラ投資に向いている人・向いていない人の特徴

向いている人のライフスタイルや投資姿勢

トルコリラ投資は、高金利によるスワップ収益を狙うスタイルのため、長期的に資金を寝かせられる人に向いています。

副収入をコツコツ積み上げたい人
日々の値動きに一喜一憂しない性格の人
急ぎの資金用途がない余裕資金を持つ人

向いていない人が抱えやすいリスク

短期で大きな利益を狙うタイプの人は、トルコリラの価格変動に翻弄されやすくなります。高レバレッジでの短期取引はロスカットのリスクが高く、損失も大きくなりがちです。

値動きに敏感な人やリスク耐性が低い人にはおすすめできません。

安定収入がある人におすすめな理由

トルコリラ投資では、スワップポイントを安定的に積み上げることが基本戦略です。そのため、生活費を投資に頼らず、給与や年金などの収入源がある人に向いています。

毎月一定の生活収支を確保できる
投資資金が生活資金と明確に分離されている
万が一の損失があっても生活に影響しない

ハイリスク志向の投資家との相性

高リターンを狙う一方で、為替変動や政治リスクも伴うため、ハイリスクを許容できる投資家にとっては魅力ある商品です。

投資タイプ	トルコリラとの相性
ローリスク派	やや不向き
ミドルリスク派	限定的に適合
ハイリスク志向	適している

分散投資戦略の中での役割

トルコリラは、ポートフォリオの一部として保有することで分散効果を高めることができます。日本円や米ドルなどの低金利通貨とのバランスをとることで、リスクを軽減しつつ利回りを上げることが可能です。

ポートフォリオの10〜20％程度が目安
他の資産（株・債券・REITなど）との組み合わせが有効
分散により為替急落リスクを吸収可能

よくある質問（FAQ）｜大和証券のトルコリラ投資

トルコリラは今後も高金利を維持するの？

2025年6月時点でトルコの政策金利は50.00%と非常に高く、スワップポイントの源泉となる高金利は継続中です。ただし、インフレや政治動向により利下げの可能性もあるため、最新情報のチェックは欠かせません。

政策金利：50.00%（2025年6月）
インフレ率：年間70%前後
高金利維持の見通し：短〜中期的には継続の可能性あり

大和証券ではスワップポイントはいくら？

大和証券のスワップポイントは1万通貨あたり日額100〜125円程度が目安です。為替市場や金利政策の影響で変動する点に注意が必要です。

取引単位	スワップ（日額）
1万通貨	約120円
5万通貨	約600円

ロスカットはどのくらいの水準で起きる？

大和証券では証拠金維持率が100％を下回るとロスカット対象になります。たとえば、30万円で5万通貨を保有した場合、4.5円を割ると危険水準となります。

証拠金維持率：100％以下で強制決済
推奨証拠金：5万通貨なら最低40万〜50万円
証拠金シミュレーターの利用がおすすめ

外貨建てMMFとどちらが安全？

外貨建てMMFは元本保証に近く安全性が高い一方で、トルコリラ投資はスワップ収益が大きい代わりにリスクも大きいです。

項目	トルコリラ投資	外貨建てMMF
収益性	高い	やや低い
為替変動リスク	大きい	比較的小さい
元本保証	なし	一部あり

初心者でも口座開設からすぐ始められる？

大和証券では、ネットでの口座開設は最短2営業日で完了します。さらに、FX口座は証券口座開設後に申し込む流れとなっています。

必要書類：マイナンバーカードまたは運転免許証
開設所要時間：2〜5営業日
サポート：電話・店頭でも相談可能

トルコリラが暴落したらどうなる？

為替が急落した場合、スワップ益以上に為替差損が発生し、元本割れの可能性があります。2018年や2021年にも暴落事例がありました。

リスクヘッジとして分散投資や損切り設定は必須です。

暴落の例：2018年に一日で15％下落
対策例：逆指値設定・資金追加・通貨分散

まとめ：大和証券のトルコリラ投資は慎重に始めよう

大和証券のトルコリラ投資は、高金利スワップによる利回りの高さが大きな魅力です。特に長期運用を前提とすれば、日々のスワップポイント収益が安定した副収入につながります。

一方で、為替変動リスクやスワップポイントの変動、不安定なトルコ経済の影響を受けやすいという特性もあります。適切なリスク管理と長期視点の戦略が不可欠です。

これまでに紹介してきた内容をふまえて、投資判断の参考となる要点を整理します。

大和証券のトルコリラスワップは業界水準以上で安定性がある
為替変動リスクが高く、短期投資より長期保有に向いている
初心者には店舗・電話サポート付きの証券会社が安心材料となる
分散投資の一部としての活用がリスク抑制につながる
事前にシミュレーションと証拠金管理の準備を徹底することが重要

高スワップ＝高リターンというイメージだけにとらわれず、総合的な視点で投資判断を行いましょう。