【実例あり】トルコリラの1pipsは何円？損益の目安をプロが紹介

2025/06/12

1-1.トルコリラとは？歴史と特徴

トルコリラの1pipsが何円か知る前に【この記事で分かること】

FX初心者にとって「1pipsが何円になるのか？」は最初にぶつかる疑問です。特にトルコリラは為替変動が激しく、損益の幅も大きくなりがちです。

この記事では、トルコリラの1pipsが具体的に何円になるのかを、シミュレーションと実例を交えて解説します。

「少しの変動でどれだけ損益が出るのか？」「他の通貨と何が違うのか？」といった不安を感じる方も多いでしょう。そうした悩みに寄り添いながら、取引前に知っておくべき知識をやさしく紹介していきます。

事前に1pipsの価値を理解しておくことで、損切り・利確の判断ミスを防げます。大切な資金を守るためにも、ぜひ参考にしてください。

この記事で分かること

トルコリラの「1pips」が意味する金額の目安
1万通貨・10万通貨など取引数量ごとの損益の違い
他の通貨（ドル円・ユーロ円）との比較による特性の把握
pipsとスワップポイントの違いや注意点
リスク管理に役立つシミュレーション方法

トルコリラの「1pips」とは何か？基本を押さえよう

pips（ピップス）の意味とは？

pipsとは、FX取引における為替レートの最小単位を表す言葉です。たとえばドル円なら「0.01円＝1pips」とされます。

トルコリラ円の場合は「0.01円＝1pips」で統一されていますが、マイナー通貨であるため変動幅が大きい傾向にあります。

トルコリラの1pipsが意味する金額単位

トルコリラ（TRY/JPY）の場合、1pipsは「0.01円」を意味します。つまり、為替レートが18.50円から18.51円になれば1pipsの上昇です。

取引数量によって損益インパクトが変わります。以下はその目安です。

取引数量	1pips変動の損益
1,000通貨	10円
10,000通貨	100円
100,000通貨	1,000円

為替レートで見る「1pips」の位置づけ

トルコリラ円は1pips＝0.01円のため、為替チャートでの変動が大きく見えます。

たとえば「18.500」→「18.700」なら20pipsの上昇、つまり10,000通貨で2,000円の利益になります。

短期間での大きな値動きが特徴的であり、スキャルピングや短期トレードには向かないという声も多いです。

トルコリラ円（TRY/JPY）の通貨ペアにおける特徴

トルコリラは新興国通貨であるため、金利が高い一方でボラティリティも高めです。

スワップポイント狙いの中長期保有に向く
急落リスクが高いためリスク管理が必須
ドル円・ユーロ円と比べてpips変動が大きい

初心者が混乱しやすいポイントとその対処法

トルコリラでは「1pips＝1円」と誤解して損益を大きく見積もる初心者が多くいます。

pipsの定義は「0.01円」と覚えましょう。証券会社の取引ツールには損益計算機能があるため、必ず事前にシミュレーションすることが重要です。

損益計算表を活用してpipsの影響を把握する
デモ取引でpipsの挙動に慣れる
資金管理ルールを設定してロスカットを回避

トルコリラ1pipsは何円？実際の金額をシミュレーションで確認

1万通貨の場合の1pips＝何円か

トルコリラ円の取引で最も多い単位が「1万通貨」です。この場合、1pips（0.01円）の変動による損益は100円となります。

為替レートが18.50円から18.60円に動いた場合、10pipsの変動です。つまり、利益は1,000円となります。

誤って「1pips＝1円」と計算すると損益を見誤るリスクがあります。

取引数量ごとの損益シミュレーション（1pips変動）

数量が増えると損益のインパクトも大きくなります。以下に代表的な取引量ごとの損益をまとめました。

取引数量	1pipsあたりの損益
1,000通貨	10円
10,000通貨	100円
50,000通貨	500円
100,000通貨	1,000円

スプレッドや手数料の影響を考慮する

FX業者によっては、トルコリラ円のスプレッドが「1.5〜2.0銭」程度発生します。つまり、取引開始直後に1.5〜2pips分の損失がある状態です。

スプレッドが広い＝実質的なコストが高い
短期売買では不利になる傾向がある
スワップ重視ならコスト負担も軽減される

スワップポイントとの違いに注意

pipsは為替差益の単位、スワップは金利差益による収益です。性質が異なるため混同しないよう注意が必要です。

例えば、ある業者では「1万通貨保有で1日あたり90円のスワップポイント」を得られることがあります。これは値動きと関係なく発生します。

pips＝価格変動の損益／スワップ＝保有期間の利益と認識しておくと明確です。

変動幅（pips）	1万通貨の損益
5pips	500円
10pips	1,000円
20pips	2,000円
50pips	5,000円
100pips	10,000円

トルコリラのボラティリティとpipsの関係とは？

トルコリラの値動きはなぜ激しい？

トルコリラは経済・政治情勢に影響されやすい通貨です。特に中銀の政策金利の変動やインフレ率、地政学リスクによって相場が大きく動く傾向があります。

2023年には1ヶ月で約15%下落した例もあり、短期間での価格変動が特徴です。

1日でどのくらいpipsが動く？

トルコリラ円は1日で50〜200pips程度動くことも珍しくありません。特に要人発言や金融政策の発表時には、大きく反応します。

以下は過去の平均変動幅です。

期間	平均pips変動
通常時	約80pips
イベント発生時	150〜300pips

エントリーのタイミングによっては一瞬で含み損が発生する可能性があります。

急変動に伴う損益インパクトの実例

仮にトルコリラが1日で100pips下落した場合、1万通貨保有していると−10,000円の損失になります。

実際、2022年12月には1日で約130pipsの急落があり、ポジションを多く持っていた個人投資家の中には強制ロスカットを受けた事例もあります。

ロスカットラインとの関係性

証拠金維持率が低くなると、自動的にロスカットが発動します。ボラティリティの高い通貨であるトルコリラでは強制決済されるリスクが特に高くなります。

最低でも証拠金維持率150%以上を確保
レバレッジは5倍以下が安全圏
ロスカット発動価格を事前に把握する

損切り・利確の目安に使えるか？

pipsは損益を数値化できるため、利確・損切りの判断基準として有効です。たとえば「+50pipsで利確、−30pipsで損切り」といった形で明確に設定できます。

このように設定しておくことで、感情に流されず取引が可能になります。

事前のルール設定がリスク管理の第一歩です。

他通貨と比べてみよう！ドル円・ユーロ円との1pips比較

ドル円の1pips＝何円？

ドル円では、1pipsは「0.01円」を意味します。トルコリラ円と定義は同じですが、値動きの安定性がまったく異なります。

たとえば1日あたりの平均変動幅は20〜50pips程度で、相場の予測が比較的しやすいとされています。

ユーロ円の1pips＝何円？

ユーロ円もまた1pips＝0.01円です。ただし、ドル円よりも値動きが大きく、1日で100pips以上動くことも珍しくありません。

欧州の経済指標や地政学リスクに反応しやすく、トレンドの発生も比較的多い傾向にあります。

トルコリラと主要通貨のpips単位の違い

pipsの定義自体は同じですが、価格の絶対値と値動きの振れ幅に違いがあります。

通貨ペア	平均レート	1pipsの変動額（1万通貨）
トルコリラ円	約18円	100円
ドル円	約150円	100円
ユーロ円	約160円	100円

このように、1pipsの金額は同じでも、通貨の動きやすさに差があります。

取引時の損益インパクト比較

値動きの幅が広いトルコリラでは、同じ取引量でも損益が急拡大しやすいです。

ドル円：安定していて損益予測がしやすい
ユーロ円：中程度のボラティリティで戦略次第
トルコリラ：急変動によりハイリスク・ハイリターン

トルコリラはスワップ益が魅力ですが、為替差損によって全体収益がマイナスになるケースもあります。

低スプレッド通貨との使い分け戦略

スプレッド（買値と売値の差）は通貨ごとに異なり、ドル円では0.2〜0.3銭、ユーロ円で0.4〜0.5銭が一般的です。

一方、トルコリラ円は1.5〜2.0銭と広く、短期売買には不向きです。

使い分けのポイントは以下の通りです。

スキャルピングやデイトレ：ドル円・ユーロ円
スワップ狙いの長期保有：トルコリラ円
イベント時の一時的トレンド狙い：ユーロ円

トルコリラの1pipsを理解してリスク管理を徹底しよう

レバレッジ倍率による損益の変化

レバレッジをかけると、同じpips変動でも損益が大きくなります。たとえば、10倍のレバレッジで1万通貨取引した場合、1pips＝100円の変動となります。

仮に50pips動いた場合、損益は5,000円になります。高レバレッジほどリスクが増すため、慎重に設定することが重要です。

含み損が拡大しやすい通貨での注意点

トルコリラはボラティリティが高く、含み損が一気に拡大しやすい通貨です。スワップ狙いで長期保有する場合でも、急落リスクを想定した余裕資金の準備が必要です。

含み損が証拠金を超えるとロスカットが発動
最低でも維持率150%を確保
複数ポジションを持たない分散管理も効果的

損益シミュレーターを活用する方法

多くのFX会社が提供している「損益シミュレーター」を活用することで、エントリー前にpipsごとの損益を確認できます。

以下は、損益計算例です（1万通貨・1pips＝100円として計算）。

変動幅（pips）	損益額
+20pips	+2,000円
−30pips	−3,000円
+50pips	+5,000円

メンタル管理のための「見える化」テクニック

損益や含み損が数字で可視化されていると、冷静な判断がしやすくなります。特に、損切りのタイミングを自動化（IFD注文など）することで、感情による判断ミスを防げます。

「pips数×取引数量＝損益」の構造を可視化することが、ストレスの少ない取引につながります。

中長期保有時の戦略と1pipsの考え方

スワップポイントを目的とした中長期保有では、1pips単位の変動を気にしすぎないことも重要です。

スワップ収益＞含み損になるよう設計
エントリー価格を分散して平均化
逆指値で下落リスクを限定する

pips変動による損益とスワップ収益のバランスを常に確認し、適切な保有期間を見極めましょう。

よくある質問（FAQ）｜トルコリラの1pipsと損益計算

トルコリラの1pipsは何円か一目で分かる方法はありますか？

はい、1pipsは「0.01円」と定義されているため、1万通貨で取引した場合は1pips＝100円と覚えておけば簡単です。

例えば、18.50円→18.51円へ動けば1pips上昇で100円の利益になります。

1,000通貨 → 1pips＝10円
10,000通貨 → 1pips＝100円

1pipsの損益が分かりづらいのですが、簡単な計算式は？

「取引数量 × 0.01円（1pips）＝金額」で求められます。

たとえば、5万通貨を保有していれば、1pips動くと500円の損益が発生します。

下記のように計算式を定着させると便利です。

損益＝1pips × 通貨数量
±10pipsなら → ±1,000円（1万通貨）

トルコリラの1pips変動でどれくらい利益・損失が出るの？

値動きが大きいため、1日で50〜100pips動くことがあります。

10,000通貨の場合、50pipsの下落で5,000円の損失になります。

変動幅	損益（1万通貨）
+30pips	+3,000円
−60pips	−6,000円

スプレッド込みで考えると損益はどうなりますか？

トルコリラ円は1.5〜2.0銭のスプレッドがあるため、取引開始直後はマイナス状態からスタートします。

たとえば2.0銭のスプレッドなら、20pips分の損失（2,000円）をカバーする必要があります（1万通貨時）。

短期売買では不利になりやすいので、長期視点での運用が推奨されます。

スワップ益と1pipsの損失、どちらを優先すべきですか？

スワップ益は中長期での利益源となりますが、為替差損で元本が大きく減少するリスクを忘れてはいけません。

たとえば、1日90円のスワップ益があっても、1日で50pips（5,000円）の値下がりがあれば損益はマイナスです。

下記のようなバランスを考えましょう。

短期：pips損益を重視
長期：スワップとの総合利益で判断

トルコリラを少額で取引した場合も1pipsは変わらないの？

はい、1pips＝0.01円という定義は変わりません。

ただし、損益に換算すると取引数量が小さい分だけ金額も少なくなります。

1,000通貨：1pips＝10円
500通貨：1pips＝5円

少額取引ではリスクを抑えられますが、大きな利益も期待しにくくなります。

まとめ：トルコリラ円1万通貨のスワップ益を得るために必要なこと

トルコリラ円の1pipsは「0.01円」であり、1万通貨の取引では1pipsあたり100円の損益が発生します。

この基本を理解することで、値動きに対するリスク感覚を養い、損切り・利確の判断も明確になります。

また、トルコリラは高スワップ通貨として人気がありますが、スワップ益と為替差損のバランスを意識することが重要です。

特にボラティリティが高い通貨であるため、事前の損益シミュレーションやリスク管理が必須です。

トルコリラの1pipsは0.01円、1万通貨で100円
スワップ益は1日約90円（業者により異なる）
スプレッドやレバレッジの影響も大きいため要注意
1日で100pips以上動くケースも想定する
少額から始めて「pips感覚」を体に覚えさせることが大切

損益の見える化や損益計算ツールを活用しながら、トルコリラの魅力を最大限に引き出しましょう。

正しい知識と戦略があれば、スワップ益と値動きの両方から利益を狙うことも可能です。